ご挨拶

川島明次

患者さん第一の、そして患者さんに優しい医療を心がけています。
手術では、合併症が少ないだけでなく、低侵襲・短時間手術を実践しています。

東京女子医科大学附属八千代医療センター 脳神経外科 科長 川島明次

 東京女子医科大学附属八千代医療センター脳神経外科は2006年開院以来、脳神経外科の高機能・先進医療を実践しています。当科では最新の医療機器と豊富な治療経験をもとに、多くの脳神経外科治療を行っています。特に頚動脈や頭蓋内血管の閉塞性疾患、もやもや病、脳動脈瘤、脳動静脈奇形などの脳血管障害、脳腫瘍(特に髄膜腫、聴神経腫瘍)、三叉神経痛、顔面けいれんに対する外科治療、カテーテル治療に対して高い専門性を備えています。
 救急医療では、重症患者を365日、24時間体制で受け入れています。CT、MRI、脳血管撮影は24時間稼働しており、検査室、手術室スタッフも常に緊急手術/カテーテル治療に備えています。救命救急センター、脳卒中ケアユニット、小児集中治療室を備え、救急科、神経内科、小児科、麻酔科、循環器科など他診療科との連携が良く、小児疾患や合併症のある脳神経外科疾患などにも対応することができるのが特徴です。
当院は米国の国際医療機能評価機構(JCI)の認証を受けています。これは患者さんの安全性確保と医療の質の向上に対して世界基準で審査するものです。非常に厳しい審査基準であり、認証されるのは世界の上位1-2%の病院と言われています。当院は、安全と医療の質を高いレベルで維持、さらに改善させていくことに病院全体で継続的に取り組んでいます。
 多くの医師が一定水準以上の医療を行うシステムが重要である一方、脳神経外科手術では知識、経験、そして職人的な技術が治療の成否を分ける重要な要素になります。このため、医局員は日夜、高度な医療を提供できるように知識、手術技術の研鑽を重ねています。また、精度の高く安全な手術を提供するために、こだわり抜いた様々な工夫と改良を継続しています。例えば直径1mm前後の脳血管を縫合するために、髪の毛より細い特注の針を数種類用意しており、年齢や病状、血管の状態によって使い分けています。さらに、我々の治療成績や治療法、臨床・基礎研究などを国内、国外へ毎年多く発信(学会発表、論文作成)しています。国内外の若手脳神経外科医の見学、研修も数多く受け入れています。
 患者さん、ご家族へは病状や治療法について丁寧で分かりやすい説明に努めており、患者さん、ご家族にとって最善の治療を一緒に考えていきます。患者さんにやさしい医療を常に意識し“自分の家族ならどうする“と各々問いかけながら診療を心がけています。脳神経外科疾患が疑われた際は、お気軽にご相談ください。

脳神経外科手術経験数(2020年4月)
  • ・開頭腫瘍摘出術:250件[髄膜腫:100件、聴神経腫瘍・三叉神経鞘腫:50件(頭蓋底腫瘍:140件)]
  • ・脳動脈瘤クリッピング術:1000件[大型/巨大動脈瘤:280件]
  • ・脳血管バイパス術:1250件[もやもや病:530件、(小児もやもや病:150件うち1才乳児:12件)]
  • ・内頚動脈内膜剥離術:400件
  • ・脳動静脈奇形摘出術:100件
  • ・微小血管滅圧術(顔面けいれん、三叉神経痛):100件
  • ・その他:脳幹部海綿状血管腫、後頭蓋窩バイパス術、high hlow bypass術など